ベイロマンス カヤックスのオフィシャルブログ。
カヤックにまつわる様々なモノゴトをざっくばらんに綴っていきます☆
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試作艇のその後☆【改良艇】
category: 試作 | author: brk-blog17817
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    JUGEMテーマ:kayak カヌー

     

    試作艇のその後〜パート3!

     

    気が付けばもう11月も終わり。今年も残りわずかですネ。。。

     

    さて!

    前回の記事ではフィロソファー156の改造〜新規製作へと移行した流れを解説致しましたが、

    あれから製作に入り、今日までに数回テスト走行も終えました。

     

    結論から言えば、かなりの高性能カヤックとなりました!

     

    ただ、全長が比較的長めなので、一般ウケするカヤックではないのかもしれません。

    改めて新規製作したカヤックのスペックをご紹介します☆

     

    全長=4.66m(15.3ft) 最大幅=66僉ヾ粟重量24.5kg

     

    カテゴリーとしては一応シットオンカヤックで、デッキはカヤックフィッシングを意識した造りにしました。

     

    画像1.2 フィロソファー156改造艇と新規製作艇比較

     

    画像3新規製作艇

     

    画像4新規製作艇

     

    さて。

    ではこのカヤックの特徴をいくつかご紹介します☆

     

    まずは最大幅66僂砲弔い董

    シットオンカヤックにしては異様に狭いと思いますよネ!

    普通に考えたらこの狭さで安定性が確保できるとは到底思えません。

     

    しかし!これが面白いことに、あり得ないほど安定しているのです!

    その秘密は低重心!

     

    そもそもカヤックは、乗り手の座面位置が重心になり、そこを支点にして前後左右に揺れます。

    通常のシットオンの場合、デッキ上に溜まる水を自然に排出するために水面(喫水線)よりも高い位置に

    座面がくるように設計されている為、安定性を確保するために船体幅を広げる必要性が出てきます

    要するに、構造自体が重心が高く不安定である為、幅が広いのです。

     

    「釣りをするなら幅の広い安定したカヤックが向いている」とよく言わますが、上記のような理由から考えると

    納得ですネ。

     

    ですが、これとは反対に重心を低くできる場合、船体幅は狭くても十分安定性が得られます。

    この原理を例えるならば、お椀の底にオモリを乗せた状態と同じで、いくら揺れても元に戻ろうとします。

    これを「復元力」と言います。

    この復元力が十分に備わっている場合に限り、カヤックの幅は狭くできるのです。

    ほぼ船底に着座するツーリングタイプのシーカヤック(シットイン)の幅は狭いですよネ〜

    ちなみに自分の所有しているシーカヤックは全長4.7mで幅は約60僂任喉

     

    また、船体幅が狭くできるという事は、カヤックにとって更に良いことがあります。

    それは「スピード」

     

    またちょっとマニアックな話になりますが。。。ザックリと解説します。

     

    カヤックが前進するときの水抵抗は、前からの水に対して反発する力と横に押し広げようとする力が働きます。

    平水で水に浸かった状態から上下にカヤックを動かした時に、

    横方向に向かって波が発生する場所が水を横に押し広げようとしている部分です。

    サーフスキーやシーカヤックのように船体幅が狭いカヤックはこの横方向への水抵抗を小さくできる為、

    推進ロスが少なく速度が出しやすい(パドリングが軽い)が、

    幅の広いカヤックは横方向への水抵抗に多くの推進力が奪われるため速度が出しにくく(パドリングが重く)なります。

     

    画像5 比較 サーフスキーとコリン(シットオン)

     

    前々からある持論ですが「フィッシングカヤックこそ総合的に高性能であるべき」なのです。

     

    なぜなら、竿は積むは〜クーラーBOXは積むは〜タックルも載せるは〜時には遥か沖まで出ていくは〜

    ツーリングタイプのカヤックよりも確実にリスクが高い行動を毎回しているからです。

     

    もっと言えば「フィッシングカヤックはツーリングタイプのカヤックよりも高性能であって良いはずだ!」

    。。。言ううだけはタダなので(笑)

     

    参考までに先日行ったテスト走行で、平水時の巡航速度は8/h台で、瞬間最高は12/hでした。

    普段工場に籠ってばかりで年に10回もカヤックに乗らない自分ですらこの速度なので、

    パドリングが上手な方ならもっと出るはずです(汗)

     

    忘れてました!

    まだ試作艇なので表面が凸凹している状態でこの速度なので完成形はもっと出るでしょう!多分☆

     

     

    では次に装備について説明します。

    センターコンソール内は水密区画となり、水を張ればイケスとして使用可能です。

    内容量は長手方向約80僉幅18僉高さ18僉※構造上変更する場合があるかもしれません。

    バウには乗船した状態からアクセス可能なハッチを設け、今後の改良によりバウ内部のスペースをクーラーBOX代わりに使用できるようにトライします。

    これにより後方のラゲージスペースは完全フリーとなり、丸ハッチだけ設置したり、ちょっとした荷物を乗せれるようにしたり、何も無しのフラットにも出来るようにします(35ℓくらいのクーラーBOXは乗せれるようにした方が良いかもしれませんネ♪)

     

    後方クーラーBOX搭載を無くし基本的にセンターコンソールのイケス、更にバウのクーラースペースを活かすその意図は?

    沈しそうな体勢に極力ならないようにする為です。

    カヤックの上で後ろを振り返る動作はバランスを崩しやすく、波の動きなどの周りの状況判断がしにくくなり非常に危険を伴います。

    しかしながら、大半のフィッシングカヤックは後方にクーラーBOXを乗せる事を基本としているので、

    振り返る動作は致し方ないのが現状です。

     

    これを何とかできないか?と考えて、

    フィロソファー156やコリン・アスリートにてセンターコンソールのイケスを使用した釣りを提案してきました。

    ※フィロソファー156は最大1mまでの青物系収納可能、コリン・アスリートは最大50僂泙如

     

    近場エリアの比較的小型の魚(特に根魚系)を対象とした釣りの場合、

    クーラーBOXを積載することなく、もはやイケス無しのカヤックフィッシングは考えられないほどです。

     

    もうひとつ、イケスを使うメリットとして挙げられるのはサメ対策です。

    魚の鮮度を保つために釣り上げて血抜きをして〆めますが、

    サメは海中の僅かな血液成分を敏感に察知する能力があると言われていますので、

    海上でこれを行うとサメが寄ってくることが十分考えられます。

    イケスを使用した場合、釣り上げた魚を〆ることなく活かしたまま浜へ持ち帰る事も出来ます♪

     

    更に!

    釣り上げて〆る必要が無いということは、手返し良く釣りが出来るということに繋がります♪

    コリン・アスリートのテスター丸尾氏が各地でバシバシ釣果を上げている秘密!

    実はココに一因があります☆ 

     

    参考までに〜イケスの動画をリンクしておきます〜☆

    https://www.youtube.com/watch?v=yXK1BOqHHMk

     

     

     

    着座面は外部シートを使用せず座り心地の良い状態を目指しています(現状で外部シート無しでOK☆)

    試作艇では高さの違う着座位置を2つ設けました。

    子供と2人乗りすることを考えてこうしたのですが、ちょっと中途半端なので今後どうするか再検討します。

     

    次に、もっとも肝心なデッキ上の排水について説明します。

    今回のカヤックは通常シットオンにあるような排水用の貫通ホール(セルフベイラー)は補助的な役割にとどめて、

    メインの排水は機械式な方法で行います。

    この方法はサーフスキーや、ディンギー(小型ヨット)などで既に使用されている機構で、

    ある一定の速度で推進している場合に排水が可能になる仕組みです。

    ※上記画像の座面前にある白い部分

     

    この部分はテスト走行では上手く機能せず、まだ完全には仕上がっておりませんが機構自体は確立しているものなので、

    改良あるのみです☆

    一方、止まっている時には排水できない仕組みなのでこのときは弁を閉じます。

    そこで溜まってしまう場合にはコリン・アスリートと同様にビルジスポンジやビルジポンプを使用して対処します。

     

    ざっとこんなところです。

    画像にあるラダーについてはテスト走行に向けて念のため設置しましたが、実際には無しで十分コントロール可能でした。

     

    最後に、

    11月2日に外洋でテスト走行してきた模様の動画をユーチューブにUPしてありますのでリンクを張っておきます☆

     

    試作艇名称「エレメント 15.3」https://www.youtube.com/watch?v=adT9wVFK6uo&t=50s

     

    興味がございましたら覗いてみてください☆

    動画で乗船しているのは弊社のテスターでもあるオーシャンアドベンチャー代表の三好氏です♪

    遥々三重県までお越し頂きました!感謝!感謝です!

     

    今後は更にこのカヤックを改良し、性能に磨きをかけ、来年早々(3月ごろ)の完成を目指してまだまだ頑張ります。

     

    ちなみに、冒頭にも記載しましたが今回のカヤックは比較的長めの全長となります。

    性能的にコリン・アスリートやフィロソファー156と競合しないか?とお考えの方がいましたらご安心下さい☆

    それぞれまったく別物です☆

     

    弊社のラインナップとしては、第一に体格に見合ったカヤック、次に用途、使用状況に沿ったカヤックを揃えていきたいと考えています。

    ☆身長〜175僂らい、体重80kg迄の方→コリン・アスリート

    ☆175儖幣紊諒→フィロソファー156、そして今回のカヤック。

    今回のカヤックは主に大柄な方を対象とし、使用状況は外洋での大物狙いを想定しています。

    ※コリン・アスリートの対象となる体格の方でもフィロソファー156や今回のカヤックに乗ることはできますが、

    オーバースペックのため体力を必要とし、性能を十分発揮できない可能性があります。

    ちなみに〜

    私の体格は身長168僉体重65kgですので、体格的、体力的にもコリン・アスリートがジャストフィットです☆

    欲を言えば、コリンがもう少しスピードが出てくれたら尚面白いんですけどネ♪

     

    ダラダラと書き綴ってきましたが、こんな感じで試作艇その後☆【改良艇】の回は終わります☆

     

     

    ご質問等ありましたら遠慮なくコメントをお寄せ下さい〜☆

     

    ではまた次回!

     

    comments(4) | - | PAGE TOP↑
    初めまして。
    カヤックフィッシングに興味があるものの
    海にでる勇気がなく、ダム湖でバス釣りばかりをしているのですが、ベイロマンスさんの新艇すごく気になっています!
    購入検討させて頂きますので、ブログの更新楽しみにしていますね!
    by エイジロー (2017/12/09 12:51 AM)
    エイジローさん〜
    返事が遅くなり大変すみません!
    このブログのシステムが分かりづらくて中々返信書けませんでした(汗)
    カヤックに興味を持っていただき凄く嬉しいです♪
    海へ出る勇気! そうですよネ、、、初めて海に漕ぎ出すときは勇気が必要かもしれません。
    でも何事もトライする気持ちがとても大切だと思います☆
    冬場は中々大変ですが、暖かくなった時期にカヤックショップ等の試乗会やカヤックツアーなどに先ずは参加してみる事をお勧めします♪
    自分なりのペースで全然大丈夫ですから是非チャレンジしてみて下さいネ!
    by BRK (2017/12/29 12:05 AM)
    5m程度の軽いシットオンを探してました。釣りは全くしない二人乗りや、釣りも少しする、けど子供とも遊ぶよ。そんなタイプ違いが出ると購入したいです!
    オプションでアウトリガーなんかも純正で色も統一できる物があれば欲しいですね
    by 現役航海士 (2018/06/20 9:13 AM)
    現役航海士さん〜
    コメント有難うございます☆
    タイプ違いの軽量シットオン!
    私自身5歳の娘が居り、去年まではコリンアスリートに一緒に乗って遊べましたが、
    体重が20kg超え、身長も120儷瓩なり、今年は一緒に乗れないだろうなあ〜と思っています(^_^;)
    そろそろ一人でコリン!もありですが、タンデム艇〜欲しいですネ☆
    という事で将来的には開発するつもりです!
    決して安い買い物ではないFRP艇ですから、1艇でいろいろこなせるカヤックが作れたら最高です☆
    by BRK (2018/06/22 10:33 AM)






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